日本を代表するスポーツクライマーとして知られる楢崎智亜選手。
スポーツクライミングは2020年東京大会からオリンピック競技として採用され注目を集めているスポーツです。
スポーツクライミング界の第一線で活躍している楢崎智亜選手について
楢崎智亜の身長や体重・年齢は?
楢崎智亜のwiki経歴プロフ!
楢崎智亜の成績まとめ!
についてまとめてみました。
楢崎智亜の身長や体重・年齢は?
楢崎智亜選手の身長・年齢について調べました。
身長:170cm
体重:60㎏
年齢:28歳(2024年7月現在)
身長・体重
楢崎智亜選手の身長は170cmと小さいわけではありませんが、特別高くもないという印象です。
体重についてはBMIを計算すると20.6で普通体重に該当します。
ボルダリングなどを行うスポーツクライミングといえば、「身長が高くて体重が軽い方が有利なのでは?」と思いますよね。
そこでスポーツクライミング選手の平均身長を調べてみました。
日本臨床スポーツ医学会の調査によると男性選手の平均身長は170cmという結果。
体重は平均すると(非公式ですが)60㎏前後くらいだそうです。
楢崎智亜選手はどちらもちょうど平均だったので驚きました!
2023年8月1~12日にかけて開催された「スポーツクライミング世界選手権2023」の結果と選手の身長を見てみるとご覧の通りでした。
(海外選手の体重は調べても情報がないことが多かったので今回は割愛させていただきます)
【男子ボルダー決勝】
1位 ミケル・マウェム(フランス)180cm
2位 メジディ・シャールック(フランス)172cm
3位 イ・ドヒュン(大韓民国)174cm
【男子ボルダー&リード複合決勝】
1位 ヤコプ・シューベルト(オーストリア) 176cm
2位 コリン・ダフィー(アメリカ合衆国) 170cm
3位 楢崎智亜(日本)170cm
飛びぬけて身長が高い選手はいないことがわかりました。
世界選手権で上位入賞を果たした選手を見ても特別大柄な人は目立ちませんでした。
日本の選手はどうでしょうか?
ボルダー&リード[男子]パリ五輪アジア大陸予選日本代表選手となった、安楽宙斗(あんらく・そらと)選手は168cm、緒方良行(おがた・よしゆき)選手も172cmと小柄です。
身長が高ければ強いというわけではないんですね。
では、スポーツクライミングにはどんな要素が有利になるのでしょうか?
そもそもスポーツクライミングという競技には、「ボルダリング」「スピード」「リード」という3つの基本種目と、3種目を1人ですべてこなす「複合」があります。
3種目どれにおいても必要とされるのは全身の筋肉と柔軟性です。
楢崎智亜選手はその2つを兼ね備えるクライマーとして有名です。
とくに「天使の羽のような肩甲骨」を持つことで知られており、「Tarzan」の取材では肩甲骨のトレーニングの重要性を語っています。
「肩甲骨をいろんな方向に動かすように心掛けています。そうやって動きのバリエーションを増やしていくと同時に、可動域を広げていくんです」
「腕も長くはなく、握力も50kgと、プロクライマーの中ではかなり低いんです。だからカラダは目いっぱい大きく使いたいし、腕が伸び切った状態でも指をしっかり使ってホールドを摑みたいし、さらにその先のホールドにも届かせたい。それには普段からいかに肩甲骨を柔らかく使えているかが重要になるんですよ」
https://tarzanweb.jp/post-265038
「パワーを最大限に使うために肩甲骨の使い方を追求している」とも語っていて、自身の武器を磨き続けるストイックさを感じました。
年齢
楢崎智亜選手の年齢は28歳(2024年7月現在)。
プロクライマーの年齢層はどのくらいなのでしょうか?
現在、スポーツクライミングの世界では競技年齢の低年齢化が進んでいるようです。
オリンピック競技として採用され、競技や選手の活躍がメディアで取り上げられることも増えてきました。
そのような影響でスポーツクライミングに興味を示す若者が増え、10代の若い選手が活躍する場面も見受けられます。
国際スポーツクライミング連盟の発表によると競技に出場する選手の年齢の中央値はなんと19歳!
しかし好成績を残した選手の当時の年齢や、現在活躍しているプロクライマーの年齢を見てみると、若い世代だけがするスポーツではないことがわかりました。
「日本クライミング界の女王」と呼ばれ、楢崎智亜選手の妻でもある野口啓代(のぐち・あきよ)選手を例に見てみましょう。
- 2016年 ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝 26歳
- 2018年 アジアン・チャンピオンシップ 日本(倉吉市)大会 優勝 28歳
- 2019年 世界選手権コンバインド(3種目複合)準優勝 29歳
- 2021年 東京オリンピック 3位 銅メダル獲得 32歳
このように野口啓代選手は、20代後半から30代にかけても素晴らしい成績を残しています。
野口啓代選手は東京オリンピックの後に引退し、現在はクライミングの普及のために様々な活動をされています。
スポーツクライミングは年齢に縛られない実力の世界だということです!
楢崎智亜のwiki経歴プロフ!
楢崎智亜選手のwiki経歴プロフィールをご紹介します!
名前:楢崎智亜(ならさき・ともあ)
生年月日:1996年6月22日
年齢:28歳(2024年7月現在)
出身:栃木県宇都宮市
家族構成:父 母 兄 弟 同じくプロクライマーの楢崎明智(ならさき・めいち)選手
得意種目:ボルダリング
趣味:釣り
座右の銘:想像力のない奴に翼は持てない
幼稚園生 器械体操を始める
「運動神経がいいから」と周囲に勧められて器械体操を始めたそうです。
県大会で入賞するほどの才能があったみたいですよ!
器械体操を通して跳躍力や空中のバランス感覚を身につけました。
幼稚園から小学4年生まで続けていましたが、突然演技をすることが怖くなりやめてしまったそうです。
しかし、この経験がスポーツクライミングに活かされていると感じることもあると語っていました。
小さい頃から体操で大きな重心移動をやっていたので、空中でのコントロールなどの感覚は人よりもいいんじゃないかなと思います。あとは、当時のクラブの指導者がむちゃくちゃ厳しかったのでハートが鍛えられました。
https://number.bunshun.jp/articles/-/853299?page=3
2006年 10歳でスポーツクライミングを始める
当時お兄さんが通っていたクライミングジムに遊びに行ったことがきっかけで興味を持ち、10歳でスポーツクライミングと出会いました。
このときから楢崎智亜選手のクライマー人生が始まったんですね。
2014年 ワールドカップ初出場 10位
2014年、当時中学3年生のときにIFSC(国際スポーツクライミング連盟)世界選手権のボルダリングに出場し10位という成績を残しました。
2015年 高校卒業後18歳でプロクライマーへ
現在は高校生の傍ら活動する選手も多いですが、当時は高卒でプロクライマーになる選手はとても珍しかったのです。
楢崎智亜選手本人もインタビューで
プロになるかどうか迷っていた頃、日本ではまだクライミングだけで食べて行けてる人は1人か2人しかいませんでした。しかも当時、僕はまだ世界チャンピオンにもなっていなかった。そのときに父親には「プロになって2年以内に成績が出なかったら無理だと思うよ」と言われていて。2年目でギリギリ成績を出すことができたときは本当に良かったなと思いましたし、ホッとしましたね。
https://number.bunshun.jp/articles/-/853299?page=2
とプロクライマーとして駆け出しのころの状況を語りました。
実は楢崎智亜選手のお父さまは医師でしたが、その道を継ぐことはありませんでした。
幼少期からスポーツが大好きだったのでスポーツ選手になりたいと考えていたといいます。
また、お父さまから医師になることを強制されたことは一度もなかったということです。
自由に好きなことをさせてくれる素敵なお父さまですね。
2016年 IFSCワールドカップ ボルダリング 年間総合優勝
8月に行われた「IFSC クライミング ワールドカップ」ボルダリングで年間総合優勝。
世界ランキング1位となりました。
お父さまから告げられた、タイムリミットのようにも感じる2年という短い間に世界ランキング30位から1位にまで一気に駆け上がったのも驚きです。
9月に行われた世界選手権ボルダリング種目では日本人として初めて優勝を果たしました。
次々と好成績をたたき出し注目が集まりました。
2019年 2020年東京五輪日本代表内定
「IFSC クライミング・ワールドカップ ボルダリング種目」年間総合優勝を果たし、同時に2020年東京オリンピック内定を決めました。
2020年 東京オリンピック 男子複合 決勝 4位入賞
1種目目のスピードで2位、2種目目のボルダリングでは3位となりました。
この段階で総合2位のため3種目目のパフォーマンスに期待が高まりましたが、最後の種目リードで6位となり総合4位と惜しくもメダルを逃しました。
2021年12月25日 野口啓代選手と結婚を発表
揃ってスポーツクライミング界の第一線で活躍していたので、ビッグカップル誕生!と大きな話題を呼びました。
初対面は野口啓代さんの実家にあるプライベートジムで、当時野口啓代さんは20代前半、楢崎智亜選手はまだ中学生だったそうです。
楢崎智亜選手にとって初めての恋人だと言います。
夫婦でABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」に出演したときの取材で
18歳で日本代表入り。妻と同じ遠征チームでW杯を転戦するうちに、少しずつ距離が縮まっていった。
https://www.oricon.co.jp/news/2280458/full/
と当時の馴れ初めなどが明かされました。
2023年5月23日 第1子となる女児誕生
ご自身のInstagramで、2023年5月23日に第1子となる女の子が誕生したことを報告しました。
妻・野口啓代さんも「3034gの元気な女の子を出産しました。3人になった楢崎家をこれからもよろしくお願いします。」
というコメントとともに写真を投稿されました。
2023年 2024年パリ五輪代表内定
2023年8月12日に行われた「IFSCクライミング世界選手権(スイス・ベルン)」ボルダー&リード男子決勝において楢崎智亜選手が3位となり、パリオリンピックの内定が決まりました。
東京五輪に続いて2度目の五輪内定となります。
楢崎智亜選手のほかにも、17歳の現役高校生である安楽 宙斗(あんらく・そらと)選手
女子選手として圧倒的な実力を誇る森 秋彩(もり・あい)選手も五輪内定が決まっています。
世界を舞台にどんなパフォーマンスを見せてくれるのかとっても楽しみですね!
楢崎智亜の成績まとめ!
ボルダリングではW杯年間と世界選手権で2度の優勝経験
リードではW杯で表彰台に4度上がりスピードでは日本人初の5秒台を叩き出す。
プロ転向後の2015年からの楢崎智亜選手の主な成績をまとめてみました!
・2015年 アジア選手権ボルダリング4位
・2016年 ワールドカップ ボルダリング年間総合優勝
世界選手権ボルダリング優勝 (日本勢初の金メダル)
・2018年 コンバインドジャパンカップ優勝
・2019年 ワールドカップ ボルダリング年間総合優勝
コンバインドジャパンカップ優勝
世界選手権コンバインド優勝 (日本人初優勝)
・2020年 東京オリンピック4位
・2021年 コンバインドジャパンカップ優勝
・2023年 ワールドカップ ソルトレイク大会優勝
(2023年 ワールドカップ ソルトレイク大会優勝時のInstagramの投稿)
18歳でプロクライマーの道へ入り、2014年では年間26位だった順位が2年後の2016年には世界一に輝いています!
きっと言葉では語りつくせないほどの努力の日々があったのでしょう。
まとめ
今回は楢崎智亜の身長・体重・年齢、プロフィール、成績についてまとめてみました。
スポーツクライミング界のトップとして目覚ましい活躍を続ける楢崎智亜選手。
パリオリンピックでは、東京オリンピックでは叶わなかったメダルを手にすることはできるのでしょうか?
今後の活躍にも期待が高まります!